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2008年 02月 01日 ( 1 )

国性爺合戦について

何も触れてなかった。笑。

この物語は5段あって、
舞台も日本と中国にまたがっているスケールの大きな話です。
前半は大蛤が出てきたり、虎退治があったりと派手な感じ。
でも心情的に盛り上がるのは、4段5段目のこんなエピソード。

主人公和藤内がある城の前で、将軍の返事を待っています。
理由あって自分は城内に入れず、
代わりに将軍の妻である義妹が交渉をしている。
もし将軍の返事がイエスなら、義妹が白粉を溶いて小川に流す、
ノーなら紅を溶いて流す、という約束。
城内から流れ出てくる小川を見つめ、和藤内は
今か今かと待っているのです。
流れてくるのは、白か、紅か。

これって黒澤映画にも使われてました。リメイクもされたやつ。
わしは、先に見たのが映画のほうだったので
「すごい!なんて面白い設定」と
興奮したものですが、元は門左衛門のアイデアだったのですね。
けど、白が流れてくるか、赤が流れてくるか、
どきどきしながら待つという臨場感は、断然映画のほうが高かった。
舞台は、タテ方向の動きは映えるけど
水の流れというのは見せるのが難しいのです。
カットバックもできないし。

けどオリジナルの国性爺合戦では、この後にもう一ひねりあって、
そこでググッと胸を打たれるわけ。
切ないっす。何度も言うけど門左衛門ええわぁ。



ところで、その黒澤映画を見たときに思い出した句があるのだ。


赤い椿白い椿と落ちにけり  河東碧梧桐


かわいい句ですよね〜。
高校の教科書で覚えた数少ない(唯一の?)句であります。


by aundo2005 | 2008-02-01 14:31 | Stage