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寒い夜にはうどんもいいが、わたしゃあなたのソバがいい

晩おそく、帰りの電車の中で考えをめぐらす。
(あ~さむい。早く帰って、夕べの残りのおでんで、
しっぽり日本酒といくか。フフハハハ…。)
駅に着いてハタと気づいた。
(ハッ。練りからしが切れそうではなかったか?)
からしのないおでんはだめだ。
我が人生、薬味類を切らせることがあってはならない。

小走りで駅前のコンビニに入り、ハウス特選無着色からし『ひきたての辛さ』をつかむ。
レジにて精算しようとしたところで台の上のほかほか肉まんを発見。
(…おでんが温まるまで、肉まんでビールを飲むとするか。)
すばらしい冬のフルコース!

「すみません、あとジューシー肉まんとカレーまんもください。」

すかさず、アメザリ柳原にチョイ似のお兄さんがマニュアルどおりに、
「からしをおつけしますか?」

いつもなら、(え?そんな分かりきったことなんできくの?)的なオーラをかもし出しつつ、「はいお願いします。」と答えるのである。
しかし、いま、ワシはハウス特選無着色からしを1本、同時に購入しようとしている。

からし要ります、と答えると、「からしかぶってるやん!」と
あのカン高い声でツッコまれるかもしれない。
厚かましいヤツ、とも思われるかも。
しかし要らないと答えれば、「肉まんのためにわざわざチューブのからしを買うのか?もしかしてチューブを一本ぜんぶ肉まんにぬりたくるのではないか?」と思われるかもしれない。

その場で逡巡および熟考すること約2秒。
「はいお願いします」。
アメザリは無表情のまま小さなからしを1袋だけ、包みに投げ入れた。
肉まん2個買ってんだから2袋入れろよな。ケチ。


by aundo2005 | 2008-02-25 00:27 | Food