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ノロイ

ドキュメンタリーの体裁をとったホラー映画。テレビの特番によく
ある胡散臭い《霊の世界》を扱っていて、予告編もあざとく不快で
したが、本編を見てみたら意外と生真面目。キマジメなホラーって!
あまり恐くないじゃん。




怪奇現象を取材して著作やビデオ作品として発表している怪奇実話
作家・小林雅文が失踪した。直前、小林の自宅は全焼しており、妻
は焼死体で発見されている。小林に何が起こったのか?彼が完成さ
せたばかりの映像作品『ノロイ』を検証してみることに・・・。

以降、小林自身が案内役をつとめる『ノロイ』の映像が映し出され
るわけですが、見どころは小林雅文その人です。楽天の三木谷社長
を思いきり庶民的にしたみたいな脂肪率高そうな風貌。真面目で不
器用そう。彼が怪奇な出来事に遭ってびっくりしたり苦悩したりす
る姿がなんだか滑稽で可笑しいのです。カメラを抱えてハァハァ苦
しそうに走ってるところも最高(S的気分をそそる?)。結構気持
ち悪い場面も映し出されるんだけど、小林キャラがすべて拭い去っ
てしまった感。

その小林が真面目に取材している相手は、例えば自称・霊能者とか
で世間からは”変な恰好の人””ゴミを溜める人””急に暴れる人”
として疎んじられる人ですが、映像は小林目線で語られてるので、
あまり拒絶反応なく見れてしまうのですよ。ほかにもエスパー少女
とか霊場スポットを取材中にトランス状態になってしまう女性タレ
ントとか、小林の熱意につられてついつい見てしまう、という作り
はうまくできてるといえるのかな。でも小林がどんどん危険な領域
に踏み込んでいっても「この人そのうち殺されるんじゃないの」と
思うだけで「頑張れ、助かって」とは思わなかったわ(S…)。

何がノロイなのかというと、子供の失踪(誘拐)、集団自殺、精神
の錯乱などの一見無関係な事件が、ある1点で繋がっているのでは
・・・ということ。面白くなりそうで、そうでもなかった。見て後
悔するような恐さもなく。ダルくてやる気が起きないなぁって時に
わしは好んでホラーを見たり読んだりするんだけど(夏のカレーの
ような役割)あまり刺激にならんかった。

お笑いコンビ号泣が1シーン出てました。


by aundo2005 | 2005-09-12 13:34 | Movie