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きみに読む物語【THE NOTEBOOK】

ニック・カサヴェテス監督の、泣ける純愛映画? 
主演は母ジーナ・ローランズ? 
実はインモラルな結末が待っているのではと淡い期待を抱いて見ましたが…。

療養施設で暮らす初老の女性(ジーナ・ローランズ)を訪ねてくる
デュークという老人(ジェームズ・ガーナー)。
彼は、彼女にある物語を語り聞かせる。

それは南部の田舎町でひと夏を過ごした若い男女の恋物語。1940年の
出来事。避暑にやってきた資産家の一人娘アリーは、地元の青年ノアと
恋に落ち、将来を約束するまでになる。けれどアリーの両親が貧しい労
働者との結婚を許すわけもなく、2人は別れを強いられます。アリーは
大学へ、ノアは戦場へ。やがてアリーは別の男性と婚約し…。




「その先はどうなるの?早く読んできかせて」せがむジーナ・ローランズ
に優しく応えるジェームズ・ガーナー。このおばあさん実はアルツハイマー
で、この物語は何度も聞いているはずなのに覚えてない。それでもおじい
さんは、根気よく接している。好きなのね、彼女のことが。

という具合に、老人介護カップルと劇中劇カップル、2つの恋が並行して
描かれる構成です。青春ど真ん中!なアリーとノアのエピソードは私的に
は「ど〜でもいいですよ♪」な感じだけど、老人カップルにはちょい泣か
されました。ジェームズ・ガーナーが素敵でしたね。(ボケ役ジーナ・
ローランズもある意味感動的。)あまりアクの強い人が出てこなく、憎ま
れ役のアリーの母(ジョアン・アレン)が際立ってました。

ところでこの手の純愛ドラマにおける私の密かな愉しみは、ふられ役の男。
古いけど「眺めのいい部屋」のダニエル・デイ・ルイスとか「タイタニッ
ク」のビリー・ゼーンとか、最近ではパク・ヨンハ、リュウ・シュウォン
なども、ふられっぷりが情けなくて好きでした。ふられ役が素敵であるほど
ヒロインも輝くってもんですけど、この映画では・・・いまひとつだったな。
優等生すぎました。ノア役のライアン・ゴズリングのほうが静かに燃える男
って感じで好印象。(主役だから当たり前か)

ノアがアリーに「どうしても見せたいんだ」と言い、連れて行く湖の景色!
すごいぞー。


by aundo2005 | 2005-07-26 12:50 | Movie