2011年 07月 14日
焼きカレーのすすめ
映画が始まるまで、ロビーで映画のチラシをぼんやり眺めるていると、イタリア映画の「あしたのパスタはアルデンテ」が目につく。(ヘンな邦題だにゃ。)パスタか、いいな。今度、矢さんが帰国したら作ってもらおう。などと考えているうちにお腹がくぅくぅ鳴り出した。仕事帰りのワシはお腹が減っておる。そうだ、今夜はパスタにしよう。家に帰ったら真っ先にパスタをゆでよう、と思う。
「あぜ道のダンディ」では、光石研と田口トモロヲが居酒屋で飲むシーンが何度か出てくる。セットだろうけれどなかなかワシ好みのシブい店に仕上がっているではないか。あぁ、枝豆でビールをくいっといきてぇ。つくね、唐揚げ、ポテトサラダ…!映画の間じゅう、ビールとおつまみのことばかり考え、唾を飲みこむ。
映画館を出て、まっしぐらに居酒屋へ直行…といきたいところだが、ワシには無理だ。すぐにでもビールを飲みたし、されど一人ではお酒のある店に入れないワシ。(一人で飲み屋に入れるか、というテーマについてはまた別の機会に。いつかブログに書こうと思っております。)ビール、ビール、とつぶやきつつ電車に乗りこみ我が家へと向かう。
電車の中で、椎名誠の新しい文庫を読む。最近はカレーうどんばかり作って食べている、というくだりを読んだとたん、胃がモーレツにカレーを欲し出す。恐るべし、スパイスの訴求力よ!パスタや枝豆ははるか彼方へ飛び去り、今やカレーうどんの虜になってしまったワシ。(ただし、ビールへの欲求はなぜか飛び去らない。暑いからね。)ハラ減り度はマックスに達し、カレーうどんへの受け入れ態勢は万全となった。家に着いたら、カレーうどんを作ろう!
かれー、うどん、びーる、かれー、びーる、かれー、うどん…とひと足ごとに呪文を唱えつつ駅から家へ早歩き。(クッソー暑い。ビール飲みてぇ。)カレーはボンカレー系レトルトが常備してあるし、冷凍うどんも切らしたことがなかったはず。と、帰宅してすぐさま冷凍庫を見たところ。…う、う、うどんが無いのであった…。
期待していたものが手に入らないときの失望感に身体中をぶるぶるふるえさせつつ、とりあえず空き腹を満たすため豆腐やチーズや生野菜などをあつらえ缶ビールをぷっはー!と2本ほど飲み干したら、お腹は落ち着いてきてしまった。さて、これからどうするか。
いったんカレーを欲してしまったからには、カレーへの礼儀を尽くさねばならない。カレーメニューを食べるのだ。うどんは無いが、炊飯器の底に古くなりかけのゴハンがちょっぴり悲しげに貼り付いている。ここで思いついたのが、門司港名物「焼きカレー」だ!ワシって天才。耐熱皿にゴハンを盛り、その上にレトルトカレーを雑な感じでぬりたくる。ゴハンすくなめ、カレー多めが良かです。その上にピザ用チーズをぶちまけ、何なら真ん中にくぼみを作って生たまごを落としてしまう。あとは、コショーやパセリや唐辛子をわさわさとふりかけ、オーブントースターで焦げ目がつくまで焼きつくしてやる。
うまーい!!とてもウマい。空き腹にも、ちょっと飲み過ぎたあとのお腹にも、おすすめですタイ。矢さん、今度の帰国時にもし時間の余裕があれば、ぜひ門司港に行って本場の焼きカレーを味わってみてください。
久
by aundo2005
| 2011-07-14 23:24
| Food